2024年の漕ぎ納め。この時期にしては例年になく知明湖の水位が高いので龍化隧道もくぐることが出来た。VR動画なので画面をグリグリしたりスマホの方向を変えたりして好きな構図でお楽しみください(画質を4Kに設定変更するとよりきれいに見れます)。
2024/12/30
今日はこの人の動画を参考に自撮り棒用装具を作成した。
まずホームセンターへ行って自撮り棒を収納する内径40mmの塩ビチューブ(1180円)を購入。塩ビチューブは2メートルもあるので係のおじさんにノコギリを借りて40cmでカット。残りの160cmはおじさんに進呈した。
この塩ビチューブをファットバイク用のフェンダー(リンク)に取り付けて体幹に固定するつもりなのだが、そのためのベルトは面ファスナーマジック結束バンド(リンク)を使う。フェンダーにDREMERで穴を開けて結束バンドを通して一応出来上がったので庭に出て試してみたが3メートルの自撮り棒は風で左右にグラグラ揺れるししばらくすると塩ビチューブごとフェンダーからずり落ちてしまった。これはフェンダーのゴムベルトの締付けが弱いからだ。そこでフェンダーにDREMERでさらに4箇所穴を開けて太い結束バンド2本で塩ビチューブを固定した。塩ビチューブの底には薬瓶の蓋を差し込んだ。
僕の装具はトップの動画を参考に作ったがその動画では自撮り棒を挿入する筒をライフジャケットに貼り付けているだけのように見える。これだと自撮り棒がまっすぐ立たないと思うのだが不思議に上手く直立している。不思議。
追記:実際に使ったら塩ビチューブを止めている下方のゴムベルトが固定が弱くて外れてしまったのでタイラップを追加した(リンク)。
今日も一庫でカヤック。出合なぎさ公園のスロープは芥が多いのでビニールのフットカバーを足に履いて出航。GパのIPIKで漕いだ。
昨日見た動画(リンク)で僕の漕ぎ方の間違いに気がついた。Gパが遅いのはパドルの先しか使っていないからで、シャフトとパドルの境界まで水に沈めて漕げばキャッチの面積はユーロパドルより大きいのだ。別の動画では手が濡れることを恐れるなという(リンク)。このアドバイスは素晴らしい。実際今日はそれを意識して漕いだら5km/hがコンスタントに出た。それと左右にしっかり腰を捻って腰で漕ぐこと。
PAKAYAKのコクピットが高いのでIPIKの219cmでも船べりにシャフトが擦ってしまう。昨日Sさんに木製Gパを注文したときに210cmを指定したが急遽船上からメールで230cmに変更をお願いした。
2024/12/9
ダイさんの外傾ターン説明
外傾ターン(offside lean)
艇と同じ方向に身体を傾けるとそちらに曲がっていき(内傾ターン)、艇と反対に身体を傾けると身体を傾けた方向に艇が曲がっていく(外傾ターン)。
何が違うのだろう。
違うのは重心の位置だけだろう。
それで以下のような概念図を書いてみた。
艇の最下点より左に重心がかかると艇はさらに左に傾こうとして、艇を左に押す力が発生する。そのとき艇が前方に進んでいればその合力として艇は左に曲がっていく。
艇の最下点より右に重心がかかると艇は姿勢を右に戻そうとして右に押す力が発生する。そのとき艇が前方に進んでいればその合力として艇は右に曲がっていく。
だいたいこういうことか。
じゃあなぜシーカヤックにおいては内傾ターンよりも外傾ターンが多用されるのか。想像するに、内傾ターンでは喫水線が艇のギリギリまで上昇しているので、転覆しかけた重心を戻す余裕が乏しい。外傾ターンの場合も喫水線が艇のギリギリまで来ていることに違いはないが、重心は艇の傾きの反対側にあるので転覆しにくい。海上では静水よりも転覆のリスクが高いので外傾ターンが多用されているのではないか。
ちなみに先日書いた記事(リンク)で、体幹を前屈させて右に傾けると艇は右に曲がり、体幹を後屈させて右に傾けると艇は左に曲がると書いたがその理屈についても仮説を立ててみた。
体幹を前屈させて艇を右に傾けると傾いたハルの右前方が右向きのキールになって右へ曲がっていく。
体幹を後屈させて艇を右に傾けるとハルの左前方が浮き上がり舵取りに関与しなくなり、代わってハルの右後方が左向きのキールになって左へ曲がっていく。
まぁほんとかどうかわからないけど何となく自分で納得できたのでよしとしよう。
2024/12/6
スウェーデンのPoint65からマーキュリーの改訂版のメスカルという三分割カヤックが発売された。その動画を夕べ見ていたらスカーリングがすごく上手い(1分50秒からを見てほしい)。船体がグングン岸に近づいていくではないか。ブレードの軌跡が確かに8の字になっているし手首の返しもとても参考になる。これを何度も見てイメージトレーニングしようと思う。
2024/11/29
そこでゴムの断端にタコ糸を結びつけて
両者を結んだ。
これでゴムがゴム通し穴に引っ張られていってもOK。
実際にコクピット内でスカートを装着してみたが後端を楽に引っ掛けることができて、かつゆるすぎずとてもいい塩梅になった。
2024/11/28
スカーリングとリーンのおさらいをしようと思ってPAKAYAKを車に積んで知明湖の出合なぎさ公園へ。ところが水位が上がりすぎてスロープの下辺にまで芥混じりの水が。そこではショベルカーで芥取りをしている。こりゃダメだと思って一庫大路次川上流の漁協へ。ここもダメだろうと諦め気分でスロープを降りてみたら芥はなくスロープの下辺に水が満ちている。おまけに誰もいない。
さっそくご機嫌な気分でPAKAYAKを組み立てて出航。リーンで転覆するリスクも勘定に入れてコクピットをスプレースカートで覆って出航したがどうも落ち着かない。いつもならシートバックが背中を押し付けてくるのにそれがない。それは楽には違いないがやっぱり変だ。
それで龍化隧道をくぐったところにあるスロープに着岸し船から降りてスカートを外してみたらシートバックを前方に牽引するストラップをカチッと接続していなかった。なーんだ、そうかーとひとり笑う。接続して船に乗り込む。この状態だとやはりスカートの後ろをコーミングリップに引っ掛けるのにすごく難渋する。これはいずれなんとかしなければなるまい(翌日解決)。それで漕ぎ出したらすごく落ち着いてパドルを漕ぐことができた。
11時に終了して帰宅。今日取ったInsta360 GO3の動画をInsta360 Studioで編集。やり方がなかなかわからなかったがYouTubeを参考にしたらできた。前回ダメだったのは前のバージョンではカット編集ができない仕様だったからと判明。
2024/11/27
こちらのサイト(リンク)によればツーリングカヤックの最大移動スピードは艇の喫水線の長さの平方根に比例するとのこと(*)。
速度(ノット)=1.34×ルート(艇の喫水線長(フィート))
ノットをkm/h、フィートをメートルに変換して式を書き直すと
速度(km/h)=4.6×ルート(艇の喫水線長(メートル))
仮にいま喫水線長のかわりに艇の全長で計算すると
ウォーターフィールドカヤックスのExpedition HAYATE(5.45m)の最大速度は
10.74km/h
ウォーターフィールドカヤックスのバランスタッチ(5.05m)の最大速度は
10.3km/h
ウォーターフィールドカヤックスのシメスタ500(5m)の最大速度は
10.28km/h
ウォーターフィールドカヤックスの不知火2(4.95m)の最大速度は
10.23km/h
ちなみに
PAKAYAK(4.32m)は同じように計算すると9.56km/hでTucktec(10ft)は8km/h
喫水線長は全長より短いので計算結果はやや大きめの数字だが、仮に喫水線長が全長より50cm短ければハヤテとバランスタッチの最大速度はそれぞれ10.2km/hと9.8km/hで0.5kmほど小さい値になる。
また上述のサイトにも書かれているがこれは理論値であり実際には最大移動スピードの1/2もしくは2/3ほどのスピードでしか漕ぐことはできない。
(*)→この計算式には艇の幅や重量やチャインの形状などが加味されていないのであくまで概算です。ただ長さが長いほど艇速は速いという程度しか知らなかったのが艇速は艇長の平方根に比例する、ということは艇長の違いは思ったほど大きく艇速に反映されないのだなと。
2024/11/06
和歌山県湯浅のアイランドストリームのワンデイツーリングに参加した。
メンバーは河内長野のTさんと十三のT御夫婦。コーチはキブ氏。
今回この企画に参加するにあたってオーナーの平田氏にバランスタッチを使わせてもらった。乗ってみて感じたのはバランスタッチはとてもよかった。波が立たずにスーッと水を切る感じ、スピードもPAKAYAKよりも数段速く感じる。横波が怖かったがバランスタッチが「オレに任せておけ」と言っている気がした。
これはまだ妻には伝えていないがバランスタッチを購入して艇をアイランドストリームの艇庫に預けておくことを考えている。
更に今日学んだこと。
酔いそうになったら波を見ずに遠くを見ること、波はお尻で感じること。ゆっくり漕ぐとふらつくがしっかり漕ぐとふらつかないこと。これは以前高野さんが言っていたことだ。これは要するにしっかり漕ぐとパドルがつっかい棒になるということだ。帰宅後今日の漕いだ距離をgoogle mapで計ったら12.6kmだった。家に帰ってからもまだお尻が波に揺られているように感じた。
2024/11/05
曇空なのでカヤックに行くか迷ったが結局一庫ダムへ。一庫大路次川の上流の東岸へ行ってみたら水位が驚くほど低下していていつものスロープがずっと下左方に伸びている。そういえば去年の秋の終わりに来たときもこんな感じだった。
カヤックを泥のスロープにおろしてすべらないように恐る恐る乗り込んだ。今日は長距離を漕いでみようと思って湖の外縁をグルっと回ってガウナイ川の突き当りまで行って上陸。少し休憩し、ついで保ノ谷川を経て田尻川を北上。漁協のスロープが見える所まで来たら釣り人がいてそこからは浅くなっていたのでUターンして今度は湖の内縁を南下。かなり疲れて腰も痛くなってきたので岸辺に船を寄せて休憩。動力がほしいとつくづく思った。
頑張って漕ぎ続けて無事帰港。カヤックをドーリーに乗せてスロープを上っていったが途中でパドルホルダーの吸盤が1個なくなっていることに気付いたので岸辺に戻って回収。
この吸盤パドルホルダーはパドホルという製品で愛用している。ほかにYakclipsというNRSの製品も船体に傷付けずにパドルを保持できて吸盤式のパドホルよりしっかりパドルを保持できるがコーミングリップに装着する方式なのでスプレースカートを履くときは装着できない。
今回パドホルをなくしてそのあと回収できたがとにかく吸盤はすぐに外れる。PAKAYAKが新品のときは船体に穴を開けるのに躊躇したが、最近ではけっこう引きずり回してあちこち傷が付いたので今回思い切って船体に4ミリの穴を開けてハドホルをビス固定した。
2024/10/18
追記:その後の経過はこちら(リンク)
スプレースカートなしのロールに挑戦。ロールは出来たがコクピット内に侵入した水が多すぎてまるで湯船につかってるみたいだ。それだけならまだしも艇の安定性が失われすぐまた転覆しそうになる。これは全く予想していなかったので驚いた。慌てて折りたたみバケツで水を掻き出したが水が多すぎていつまでたっても挺内の水が減らない。せっかく持ってきたポンプもお話ならない。そうこうしているうちにいつの間にか着岸していたので挺から降りていつも通りカヤックをひっくり返して水を全部出した。
静かな湖面で転覆することはまずないだろう。転覆するとすればシーカヤックだ。スカート無しのシーカヤックをイメージしていたので今回このチャレンジをしたわけだがスカートなしのロールは復元してもとても不安定、しかも波に揺られたらすぐにまた転覆するだろう。水の掻き出しが短時間なら可能だが今回の経験でシーカヤックにはスプレースカート必須とわかった。水に濡れたシャツが冷えて寒かった。今年のロールはこれで終了かな。
でもロールできるようになったのでPAKAYAKでのカヤッキングに安心感が生まれたことは大きい。
Ken Whiting氏の動画の要点(一部)をまとめてみた。
(注1)
パワーポジション:腕を身体の前に保つこと。パドルを前に持った腕、胸、パドルシャフトがボックス(正方形)を形成する。どのようなストロークでもこのボックスを維持する必要がある。肩の脱臼は石を投げるときのように、腕が肩の上、しかも後方にある状態(このときボックスは歪んで平行四辺形になっている)で圧がかかると発生する。
(注2)
(注3)
(注4)
肉離れ受傷23日目。そろそろカヤック解禁してロール練習しに行こうと思い、夕べ寝床でロールのイメージトレーニングをしていたので8時半に就寝したのに眠りに落ちたのは11時過ぎだった。
ハイブレイスが成功したのはヘッドドロップで腰を回せるようになったからなのにそれをすっかり忘れていた。ロール後半のハイブレイスでヘッドドロップすることがとても大切なのだ。Ken Whiting氏のロール動画を見ると前半のスイープで艇は回転しておらず後半のハイブレイスだけで起き上がっている動画がある。前半のスイープは水面を這うような軌跡を描くにはどうすればよいかについて悩んできたが、前半はパドルを挺の90度方向に回転させ、そのポジションでパドルが水面近くにあることを確認しそこからハイブレイスすればそれだけで起き上がれるのではないか。これってC to C?と思ってKen氏のC to Cの動画(↑)を見たら左のパドルが完全に底の底に上がっていて、彼はC to Cの短所は分厚くてボクシーな挺では左のパドルが持ち上がりそのせいで右のパドルが水面位置を維持できないことだと述べている。ということはPAKAYAKでC to Cは無理だ。
それで今朝PAKAYAKでロール成功した自分の動画を何度も見ていてスイープ前半45度ですでに挺が45度回転していることに気が付いた。これはスイープのおかげというよりたぶん左足でフットブレイスを蹴って右膝でコクピットを蹴り上げて挺を回転させているのだろう。
セット→左回転にスイープしながら左膝を伸ばしてフットブレイスをキックしつつ右膝を立てて腰を左に回転し→上体を起こして今度は逆に右回転にスイープしつつ頭は右を向き右にヘッドドロップしながら右パドルでハイブレイス。
この動作を何度も繰り返して、何も考えなくてもできるようになるまで実地は待とう。
(2024/9/19)
朝トイレで赤瀬川原平さんの千利休の新書を読んでいたら、A地点からB地点への間の経過に命を与える魔法の言葉、「お作法」という言葉に感動し、お作法、お作法と唱えながら丁寧に車を運転し知明湖へ。8時に出合なぎさ地区のスロープを降りて早速ロールにチャレンジしたが7回試みるもすべて失敗。11時半になったので諦めてドーリーにカヤックを乗せてスロープを上っていった。
一昨日スロープの上りで途中から駆け足で上がったら楽だったので今日も同じように駆け足で上がり始めた途端、バットで殴られたような激痛が右のふくらはぎに。最初パドルのシャフトかiPhoneが当たったのかと思ったがすぐに肉離れと気が付いた。慎重にスロープのてっぺんまでカヤックを引っ張って車に収納し帰宅。当分カヤックは無理そうだ。
(2024/8/28)
PAKAYAKで知明湖でカヤックしようと朝車のデッキに船を積み込んだがその時無理やり押し込んだのでバキッと嫌な音がした。出合なぎさ地区で船体を引き出したら案の定パドル固定の真鍮フックが破損していた。自分のアホさにがっかり。
ドーリーに乗せて長い長いスロープを降りる。新しいバンジーコードでPAKAYAKを固定して使ってみたがドーリーはほんとに便利。バウラダーとスターンラダーの練習。
以前から一庫公園へ渡る知明りんどう橋のたもとあたりから湖に降りる長いスロープがあるのはカヤックをしながら気が付いていたが、あのスロープの上がりきったところがどうなっているのかわからずにいた。もし車を止められるならこれは新たな出港場所候補になる。そこで艇をスロープの下端につけて歩いてスロープを上っていった。枯れ木や石がゴロゴロしているのを踏み越えて上がっていくと頂上はがけ崩れになっていて知明りんどう橋のたもとまでたどり着けなかったので諦めて引き返し再びカヤックに乗って帰投。
帰宅後真鍮のフックを各2本ずつにした。
(2024/8/26)
最初全然駄目だと思ったが何度も動画を見ているうちに艇が85°くらいまでは回転していることに気が付いた。90°を越えたら艇は自分で復元するかも?いやいや全体の重心の位置から考えると回転のモーメントは大きく時計回りだ。つまり90°を越えても艇は復元しない。全体としての回転のモーメントが12時前に向くためにはおそらく艇は10時頃まで回転していなくてはならないだろう。右膝を立てて船体を反時計方向に回す動きはそれのみでは無効。それをやったあとでパドルをスイープすると前者の効果は消えている。スイープしながらそれを追いかけるように膝と腰で船体を回す。スイープが始まってから膝を立てて腰を回せばいいのかもしれない。
コクピットだけの方が軽くて起こしやすいだろうと考えていたが下図のように全体として重い方が重心の方向が支点に近くなり復元しやすくなる。
千丈寺湖のダックファミリーカヌースクールへ。
今日はロールがテーマ。高野さんは先週ロングロールを薦めていたがどうして気が変わったかわからないがスイープロールで行きましょうと。万が一ポロカヤックで成功したらPAKAYAKを使いましょうと。とりあえずPAKAYAKは車に乗せたままでいいですと。
ドーリーに高野さんのポロカヤックを乗せて船着き場へ。Gearlabのパドルフロートを着けてやってみたら簡単にできたのでパドルフロートを外して高野さんにパドルの動く軌跡を調整してもらいながらトライ。続いてサポートなしで。
セットでの猫手が難しい。パドルを空に向けて大きく円を描くというのがなかなか出来なかった。失敗のほとんどはこれ。それから最後まで大きく腕を伸ばしていることと、顔でパドルを最後まで追うこと。まさか初トライで成功すると思わなかったのでビックリ。
2時間みっちり練習したのでヘトヘトになってPAKAYAKは今日は使わず帰宅。