Ken Whiting氏の動画の要点(一部)をまとめてみた。
- パドルが90度になってから下方圧を加え始める。
- パドルのサポートを受けるには C to C よりも大きな弧を描く必要がある。
- 右腕がカヤックの外に大きく弧を描くあいだ左腕は肘を曲げて脇を締め(体幹に近づけ)受け身な状態になる。
- パドルに水面近くをトレースさせ続ける唯一の方法はパドルに登坂角(climbing angle)を保持させることである。
- 登坂角(climbing angle)とはパドルブレードのエッジを高位に誘導し、それによってパドルが水面を登れるようにすること。(具体的には左肘を目一杯屈曲させつつ目一杯後ろに引き、右肘をいっぱいまで伸ばして右パドルの先っちょが水面を向くようにするということか)。
- 90度にパドルを回旋する際は常にパワーポジション(注1)を維持すること。
- 体幹を回旋させてパドルをスイープしているとき腕を固定すること(腕を振り回すのではなく体幹のローテーションによってパドルをスイープさせる)。そのためには右パドルの先端を目で追い続けるというのが最も良い方法である。
- パドルがまだ船首側にある時にはパドルは船体の回転にはほとんど寄与していない。船体回転に最大の力を発揮するのはパドルが90度のあたり(注2)。
- 船体を回転させるためにはヒップスナップが必須。
- スイープの後半でパドルに水の抵抗が加わるとそれを支えにして有効なヒップスナップが可能になる(注3)。
- リカバリーでは大多数が船体復帰時に上体を少し後ろにそらせるが前かがみでフィニッシュすることを好む人もいる。
- リカバリーで最もしばしば目にする問題はヘッドアップが早すぎること。ヘッドアップすると左膝が持ち上がって挺が右に傾きひっくり返ってしまう(注4)。頭を起こすのは身体が全部挺の上に持ち上がったあと。
- 頭を最後まで起こさないための最も良い方法のひとつはロールの最初から最後まで右パドルの先を見続けること。これはリカバリー中に頭を下げ続けるのに役立つだけでなくキャッチのときに体幹を回旋させる手助けをしてくれる。
- リカバリーがそつなく終了すればあなたの身体は少しだけ後ろに反っているだろう。そのときあなたの顔と体は左のパドルブレードの方を向いているだろう。
- 終了時にパドルを持つ手を少しだけ反屈させておく。そうするとすぐパドルを漕いで不安定なカヤックをスカーリングやブレイスで安定化させることができる。
(注1)
パワーポジション:腕を身体の前に保つこと。パドルを前に持った腕、胸、パドルシャフトがボックス(正方形)を形成する。どのようなストロークでもこのボックスを維持する必要がある。肩の脱臼は石を投げるときのように、腕が肩の上、しかも後方にある状態(このときボックスは歪んで平行四辺形になっている)で圧がかかると発生する。
(注2)
(注3)
(注4)
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