2024年12月6日金曜日

外傾ターンのための仮説


ダイさんの外傾ターン説明

外傾ターン(offside lean)
艇と同じ方向に身体を傾けるとそちらに曲がっていき(内傾ターン)、艇と反対に身体を傾けると身体を傾けた方向に艇が曲がっていく(外傾ターン)。

何が違うのだろう。

違うのは重心の位置だけだろう。
それで以下のような概念図を書いてみた。

艇の最下点より左に重心がかかると艇はさらに左に傾こうとして、艇を左に押す力が発生する。そのとき艇が前方に進んでいればその合力として艇は左に曲がっていく。
艇の最下点より右に重心がかかると艇は姿勢を右に戻そうとして右に押す力が発生する。そのとき艇が前方に進んでいればその合力として艇は右に曲がっていく。

だいたいこういうことか。
じゃあなぜシーカヤックにおいては内傾ターンよりも外傾ターンが多用されるのか。想像するに、内傾ターンでは喫水線が艇のギリギリまで上昇しているので、転覆しかけた重心を戻す余裕が乏しい。外傾ターンの場合も喫水線が艇のギリギリまで来ていることに違いはないが、重心は艇の傾きの反対側にあるので転覆しにくい。海上では静水よりも転覆のリスクが高いので外傾ターンが多用されているのではないか。


ちなみに先日書いた記事(リンク)で、体幹を前屈させて右に傾けると艇は右に曲がり、体幹を後屈させて右に傾けると艇は左に曲がると書いたがその理屈についても仮説を立ててみた。



体幹を前屈させて艇を右に傾けると傾いたハルの右前方が右向きのキールになって右へ曲がっていく。
体幹を後屈させて艇を右に傾けるとハルの左前方が浮き上がり舵取りに関与しなくなり、代わってハルの右後方が左向きのキールになって左へ曲がっていく。

まぁほんとかどうかわからないけど何となく自分で納得できたのでよしとしよう。

2024/12/6

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