2025年3月27日木曜日

ライフジャケット問題

 


僕は1年半前からカヤックを始めたがライフジャケットのベルトをきちんと締めるのが苦手で調節するのが面倒なものだから、いつも締めすぎたり緩すぎたり。先日アップした動画↑でもライフジャケットの肩のあたりがユルユル。

最近ネットで面白い製品を見つけた。サルースのPFD(リンク)。フロントのポケットを開けるとバックルがありショルダーベルトやウエストベルトを締めたり緩めたりすることができる。おお!これは素晴らしい。PFDを着用してから例えば船上で「ん?なんか肩のあたりがゆるいな」と思ったらポケットを開けてベルトを締めればいい。
PFD:Personal Floating Device=ライフジャケット

よーし買うぞと思ったが、僕はすでにPFDを2着持っている。
今使っているPFDはどちらもNRSのもので、最初に買ったのがイオン。あとから買ったのがチヌーク。チヌークは前がチャックになっていて着やすいし、船上で暑くなったらチャックを下まで下ろせば胸に風をいれることも出来る。背中もメッシュで暑さ対策バッチリ。大型のポケットも2つあってiPhoneも余裕で入る。
かたやイオンはすっきりしていて再乗艇のときに引っ掛かる余計なものがないので安心だが着るときに首を通さないといけないのがちょっと面倒なのとポケットが一つでiPhoneを入れたらもうあとは何も入らない。
しかしいずれも共通するのはベルトの長さ調節が面倒という点だ。ドライスーツやウエットスーツを着たときなど、着るもののボリュームで細かくベルトの長さ調節をしないといけない。そのたびに、
着てみる→緩いかキツい→脱いで長さ調節→着てみる→緩いかキツい→脱いで長さ調節(笑)。サルースのPFDなら着用してから一発で長さ調節できて便利だろう。

しかし新しいのを買う前に今自分が持っているライフジャケットでベルト長さ調節問題をハッキリさせてみよう、と思ってあれこれやっているうちに着たままで簡単に長さ調節できることがわかった。

まずこのバックル系というものはこういう形状をしている。
で、ベルトの長さ調節の鍵を握るのがこの青矢印の部分。

この青矢印の部分を矢印方向に持ち上げるとロックが解除され
緑矢印のベルトをこの方向に引くとベルトが緩み
赤矢印のベルトをこの方向に引くとベルトが締まる。ただしこの締める方のベルトは青のフックを持ち上げなくても赤ベルトを引っ張るだけで普通は締まる。締まりにくいときだけ青のフックを持ち上げればいい。

その目で見てみれば青矢印のフックの裏には指が掛けやすいような滑り止めがあったり

赤矢印の終端は掴みやすいように折り返しが付いている。
なんと!NRSはうちのPFDはこれで締めたり緩めたりしてねと無言のうちにアピールしているのだった。

うーん、まぁしかし、NRSでなくてもこの手のバックルの扱いについてはちょっとというか、かなり自分が恥ずかしい。こんな、生きていくうえでおそらく小学生でも知っているような生活の基本知識も知らずに今まで過ごしてきたのかワシは。

まぁ、ともあれこのPFDのショルダーベルトを緩めたり締めたりする動画を作ったので御覧あれ。

ショルダーベルト

続いてウエストベルト

チヌークもイオンもベルトはすべてこの方式なので、コツさえ覚えてしまえばとても簡単。あとは実地でアタフタしないようになんども繰り返して体に覚え込ませればいい。今まではベルトの長さ調節が煩わしかったのでゆるく装着していることが多かったが今後はためらわずシッカリ着用出来るので安心。何しろグイグイ引っ張るだけなんだから。

それから今までは着脱のたびにメガネを外さなければならなかったが
ベルトを緩める→ベルトを外す→メガネを掛けたまま脱ぐ→メガネを掛けたまま着る→ベルトを留める→ベルトを締めるというふうに、上からかぶるイオンでも着脱が煩わしくなくなるというわけだ。
さらにイオンはチャックのあるチヌークのように前をはだけられなかったが、暑くなってきたら水上でちょっと休憩してベルトを目一杯緩めれば涼しくなる。

もうひとつ。
イオンはポケットか一つしかなくて容量が小さいので不便だと書いたがこれもなんとかしよう。

これが僕のイオン

watertraceという防水のウエストポーチ(リンク)をこのあたりの場所に装着したい

ポーチのベルトをイオンの腹の裏を通して、余ったベルトはタイラップで束ねる。
PFDの後ろで普通にポーチのラチェットを留めてもいいが、PFDの上からウエストポーチを着用するのがあまりスマートでないと思ったのでこのやり方にした。
watertraceにはもうひとつ、磁力で簡単に開閉ができる商品(リンク)がある。こっちの方が便利かも。

なにはともあれこれで完成。うれしくてバンザイしている私。というか鏡の前でiPhoneを掲げて自撮りしているだけなんですが。

追記: 再乗艇の時に余分な引っ掛かりがないというイオンのメリットがこれでは台無しではないか?と後になって気がついた。しかしまぁこのPFDを買ったときは出来なかったロールが今は出来るし沈脱してもリエントリー・アンド・ロールすればいいか。

さらに追記:苦労してwatertraceの防水バッグをイオンに装着したが収納量が少ないのと防水チャックの開け締めがちょっと固い。それで去年の11月に同じくアマゾンで買ったHAKAWAFLY 渓流 バッグ(リンク)をなんとかしようと考えた。というのもこのバッグは防水を歌っているのに全然ダメ、じゃぶじゃぶ水が入ってポケットの中は水たまりになってしまうのだ。ただこのバッグは容量があるしポケットも3つあって防水問題さえクリアーできればとてもいい製品。
このバッグの中が水浸しになってしまう原因の一つはウエストボーチとして腰に巻くとちょうどスプレースカート上の水たまりに位置してしまうことだ。だからwatertraceでやったようにバッグの位置をもっと上に持ってくる、具体的にはイオンの胸の後ろでバックルを留めればスプレースカート上の水たまりと距離を置くことが出来る。それだ!それでいこうと早速作業を開始した。
これをやるにはベルトが形成するループの直径をかなり短くしないといけない。バックルを調整して一番短くしたがそれでもまだまだ。そこで右のベルトに通されたDリングが付いた筒状のものをカットして除去したり左のベルトに縫い付けてあるDリング布をカッターで剥がしたりしてようやく希望のベルト長になった。そのあとロックタイトの超強力撥水スプレーを全体にスプレーし作業終了。

完成図





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