昨日失敗した原因を考えている。
現場での実感はリカバリーの際にまったく水を掴(つか)めていなかったということ。
それで昨日の動画を見るとパドルのブレード面が艇に平行になっていない。
おそらく最初は招き猫の手をしていたのだが途中で手首が反転してしまったのだろう。
で、この状態でストームロールを諦めてステップ3をやろうとしたがブレードが水面に平行になっていないので水を掴めず起き上がれなかったわけだ。
前回10月7日にステップ3にトライしたとき沈状態からパドルを90°回転させてステップ2へ持っていくときにすごく水の抵抗を感じた。それで伊東さんのnote(リンク)を再読すると動作手順の③で招き猫の手(手関節の前屈)を指示されている。それで昨日はそれを実践したのだが、ストームロールならその90°回転の過程で起き上がらなければならない。しかし招き猫のままだとほぼスライスするだけで水を掴めないので当然起き上がれず、90°回転のあとステップ3で起き上がろうとしたがおそらく手首が反転してブレードが水面に垂直になってしまっていたのだろう。
肝心のスイープのときに招き猫の手で水をスライスしてしまい、次いでステップ3で手首を反転してしまったのだから上がれるわけがない(笑)。
さて、ユーロパドルでは招き猫の手でリカバリーする。
ユーロとGパの違いを模式図を書いてみた(青線はパドルの角度)。
ユーロでは普通に漕ぐときに(↑順手(※))ブレードは水面に対して垂直の角度をとる。
これに対しGパではブレードを45°くらい前方に傾けて入水する。
ユーロのロールでは招き猫の手にするとブレードはリカバリーの回転軸に垂直になるのでしっかり水を掴むことが出来る。逆に順手や手首反屈では水をスライスして空振りしてしまう。
Gパの招き猫の手では90°回転のときは抵抗なく水をスライスできる。それはつまりブレードが水面に対して平行になっているということだ。
で、90°シャフトを回転したら(ブレードは水面に平行のままなので)そのまま漕ぎ下ろせばブレードが水を掴んで艇を起こすことが出来る。これはステップ3の場合。
しかしストームロールではシャフトを90°回転させる過程でリカバリーが行われるので、このときにブレードが水面に平行になっていたら水を掴めない。
前回10月7日にステップ3にトライしたとき沈状態からパドルを90°回転させてステップ2へ持っていくときにすごく水の抵抗を感じたのは招き猫の手をやっていなかったからで、それでも、いやそれだからこそ起き上がれたのは手の角度が順で水を掴んでいたからだろう。
この手首の角度は伊東さんのストームロール動画(リンク)でも確認することが出来る。
最初は招き猫の手だがシャフトの回転が始まるとすぐに順手に、そこからさらに手首反屈へ、戻しの段階では完全に反屈
ステップ3のためには招き猫の手が必要。
しかしストームロールのためには順手もしくは手首の反屈が必要。
次回は招き猫の手でセットして完沈し、シャフトを90°回転する時に水の抵抗がないのを確認し、さらにブレード面が艇底面にピタッと接しているのを確認してからステップ2で起き上がるというのをやってそのあと
順手もしくは手首反屈でセットして完沈し、その手のままシャフトを90°スイープしながらリカバリー(これはストームロール)できるかを確認してみようと思う。
(※)一般的に順手というのは鉄棒などで逆手の反対を意味するがここは手関節が屈曲も反屈もしていないニュートラルな状態を指すものとする。
2025/1025



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