2024年6月28日金曜日

スイープロールのメカニズム(2024/6/28)




この動画を見てひらめいた。今回曲がりなりにもロールが成功したが僕のロールが「よっこらしょ」感があるのは上半身だけでロールしていたからだ。足から腰の返しに意識がいっていなかった。それはその時使っていたポロカヤックがあまりに窮屈で下半身の動作が制限されていたせいもあるかもしれない。
動画では野球の投球フォームがヒントだという。ただし投球フォームでは下半身が左に回転しているときにドローバックした右肩が遅れて(ねじれを戻すように)左に回転していくのに対し、ロールでは上半身がパドルを漕ぎながら右回転していきつつ下半身は左に回転していく。これは投球フォームとは逆だ。これがロールの習得を難しくしている要因の一つかもしれない。
と、書きながらまたひとつ思いついた。
セットからパドルを大きく円を描き始めるとき、「大きく」描こうとするとまず始めに上半身を左にねじっていく。このとき左膝は伸びて右膝が立って、これによってカヤックは左に回転し「復元」が始まる。そう、もうこの時点で復元が始まっているのだ。そしてパドルが大きく円弧を描いて水を掻くことでさらに艇は復元し、円弧の最終段階ではもうほとんど艇の復元は終わっている。そして上半身を左にねじって戻していくときに右膝が伸びて左膝が立って、これが艇の回りすぎを打ち消す「右回転」の力を作る。そして最終的に左回転の慣性と右回転の力が打ち消し合って艇が水平になる。で、この最後の瞬間に頭が起きていると重心が右に傾くことで右回転が増強されて再び沈没してしまうと。
いやこれは仮説だけど。
  1. 水中できちんとセット
  2. 右膝を伸ばし左膝を曲げる
  3. 右膝を曲げ左膝を伸ばしながら右腕を大きく振りかぶると同時に左肘を伸ばしていく(左のブレードが艇に当たらないため)。艇は向こうに傾いていき水面が自分の方に起き上がってくるのでそれを追いかけるように上体を起こしながら右のブレードは頭上を右回転し左のブレードは水面より上を回っていく。




2024年6月27日木曜日

初ロール(2024/6/27)

 


千丈寺湖のダックファミリーカヌースクールへ。
今日はロールがテーマ。高野さんは先週ロングロールを薦めていたがどうして気が変わったかわからないがスイープロールで行きましょうと。万が一ポロカヤックで成功したらPAKAYAKを使いましょうと。とりあえずPAKAYAKは車に乗せたままでいいですと。
ドーリーに高野さんのポロカヤックを乗せて船着き場へ。Gearlabのパドルフロートを着けてやってみたら簡単にできたのでパドルフロートを外して高野さんにパドルの動く軌跡を調整してもらいながらトライ。続いてサポートなしで。
セットでの猫手が難しい。パドルを空に向けて大きく円を描くというのがなかなか出来なかった。失敗のほとんどはこれ。それから最後まで大きく腕を伸ばしていることと、顔でパドルを最後まで追うこと。まさか初トライで成功すると思わなかったのでビックリ。
2時間みっちり練習したのでヘトヘトになってPAKAYAKは今日は使わず帰宅。




2024年6月21日金曜日

coaming lip(2024/6/21)



 昨日スプレースカートの後端をcoaming lipに引っかけようと手を後ろに回して苦労しているうちに上肢にmuscle clampが起きた。こむら返り。蛋白質やカルシウム不足ではないのに。ちなみに今朝の筋肉痛の部位は僧帽筋と腰筋。

上のイラストはAdobe FireflyでAI画像を作らせたもの("I'm sitting in the kayak and when I turn away and try to fit the back edge of the spray skirt")





2024年6月20日木曜日

PAKAYAKでハイブレイス(2024/6/20)


ダック高野さんにTucktec8ftを見せたらいたく喜んでくれた。釣りに使えると。スタビライザーも一緒に進呈した。今日はPAKAYAKでハイブレイスをやるつもりなのになぜか北の端のアマゾンの密林のようになった水中木へ。大堰橋で引き返したが途中から左右の腰筋が痛み出して暗澹たる思いになった。往復たった4㎞なのに。パドルを後方で水から抜くときにフリップする方法を思いついてやってみたらパドリングがとても軽くなった。高野さんの話では腰が痛くなったのはサイブレイスでヒザが固定されて腕よりも体幹で漕ぐことになり腰筋に負担がかかったからであり、それは良いことなのだと。途中で坪内さんという自家製カヤックの人と湖上で出会った。高野さんによれば彼は模型飛行機界や手製カヤック界では超有名人らしくて流体力学や航空機の設計技術を独学でマスターしたすごい人と。もとは消防士?
11時半に一旦休憩に戻って今度は念願のPAKAYAKでのハイブレイス。坪内さんにも一緒にサポートしてもらってトライしてみたが案外簡単に成功した。前回より船体を強く傾斜できて頭がちゃんと水面に着いた。
夕食後しんどくなり7時過ぎに就寝。






2024年6月19日水曜日

Tucktecのシートを改造(2024/6/19)

 Tucktecのシートの座面の裏には両脇にプラスチックのケタがある。船底には船の補強を兼ねたスチールの細い棒が3本渡っており、ケタの溝をこれらの棒にはめてシートを固定し、さらにベルトで座面を縛ればシートは動かない。
(動かない)筈なんだが、しかし実際には例えば組み立てて水辺へ運んだり、逆に水辺からカヤックを岸へ持ち上げるときなどにこのシートはグラグラして外れてしまうことが多い。そもそも船底の棒にケタの溝をはめる時点でグラグラなのだ。
いずれなんとかせねばなるまいと思っていたが別の目的でスポンジの量り売りをしているソフトプレンというサイト(リンク)を見つけたことがきっかけでひらめいた。
シート裏のケタを外してスポンジを貼り付け、スポンジと船底をベルクロで固定すればいいんじゃないか。

まずシートの裏のビスをニッパーで外し

ケタを展開してハサミでカット

カット終了

シート裏にスーパーセメダインXでスポンジを貼り付け

幅広のベルクロ(Amazonリンク)に同じくスーパーセメダインXを塗りつけ

スポンジに貼り付ける

両者の位置関係

シートの前方はベルトで固定し、後方はベルクロで固定。シートを大分後方で固定したのは

フットブレイスを引っかけるプラ板をフットブレイスとして使うため。
やれやれ、これでシート問題は解決か。

追記:スポンジは堅めの高弾性ウレタンスポンジを使ったがQuickDry Foamという耐水速乾フォーム(リンク)の方が良かったかも。





2024年6月18日火曜日

カヤックで龍化隧道をくぐるには(2024/6/18)

 


一庫ダムのホームページ(リンク)では過去と直近のダムの水位をグラフで見ることが出来る。それによると水位が最も高いのは4~5月でそれ以後はどんどん低下するだけと知って驚いた。いくら梅雨を待っても無駄なのだ。

僕はこれまで3回カヤックで龍化隧道を見に行ったが、1回目(4月29日)にカヤックで見に行ったとき龍化隧道の水位は天井のすぐ下で入れなかった。このときの貯水位(標高)をグラフで見ると145メートル。
2回目(5月29日)はカヤックで入ることができてこのときの貯水位は141メートル。
3回目(6月13日)は水位が下がってカヤックで入れなかったがこのときの貯水位は139メートル。

したがってカヤックで隧道に入ることができる貯水位は標高140~143メートル前後に限られるわけで、5月29日に隧道をくぐることが出来たのはものすごくラッキーだったのだ。なるほどね。




2024年6月14日金曜日

ハイブレイス(24/6/13)




まだ不確実だがハイブレイスリカバリーに成功した。ダックファミリーカヌースクールの高野先生と平野先生のおかげだ。やはり先週の失敗のあとの考察でヘッドドロップしないと腰を回せないという理屈は正しかった。また腰を回すときに右膝で艇を蹴り上げると簡単に艇が回転することがわかった。2回目で成功する人は珍しいと高野さんに褒められた。うれしい!
来週PAKAYAKでもハイブレイスを試してみるつもりだがPAKAYAKはハルに少しチャインがあるから90度以上に傾いた艇を起こすのは大変な気がする。そのためには尻やヒザがハルをしっかりホールドする必要がある。それで今日はPAKAYAKのコクピットを自室に運んできてソフトプレンのスポンジでニーブレイスを作ってベルクロで貼り付けた。2018年にWiggleで買ったDAINESE(ダイネーゼ)のニープロテクターが今になって活躍するとは。
それから昨日はドローとスカーリングも教えてもらったが難しい。左の手背を額の前方に固定するのをついつい忘れてしまう。ロールのまねごとをやったが鼻から入った水で鼻がツーンとするのが結構つらい。帰宅後購入していた鼻栓を付けてみたがハナ油で滑ってすぐに落ちてしまう。





2024年6月12日水曜日

新しいTucktecとinsta360 go3(24/6/12)

 

Tucktecから新しい2024年版の10ftが届いた。確かに3年間無料保証を歌っているが気前の良さに驚いた。2024年版は2023年版のザラザラしたtexturedからツルツル樹脂に変更になりとても軽くなった(16㎏→9㎏)。折り目も裂け難くなり組み立ての固さもかなり軽減している。
久しぶりに10ftに乗ってみたがコクピットの広さに驚いた。まるでバスタブのようだ。カヤックにカメラ機材を乗せるのは諦めていたがこれなら安心してカメラ機材を乗せられるかもしれない。

新しいTucktecはフットレスト棒固定の仕様が上のように変わった。シートを後ろにずらせば棒ではなく固定具を直接フットレストとして使える。





一庫大路次川は水位が下がって今日は龍化隧道をくぐることは出来なかったがそんなことよりなによりやっぱりカヤックは楽しい。

上の動画は新しいgo3Sが発売になる前の安売りで購入したinsta360 go3を付属の三脚付き自撮り棒に付けてFreeFrameで撮影したもの。今まではFOTOPRO GP-03+ ネックホルダー(リンク)でiPhoneを首から提げて撮影していたがカヤック上でゴソゴソしてiPhoneを落としてしまう不安があったがこれで一安心か。アクションカメラは初体験なので楽しい。






2024年6月8日土曜日

ヘッドドロップがなぜ艇の復元に有効か(24/6/8)

有効なヘッドドロップ

  • 艇が傾いたとき、あるいはお尻で艇を傾けたときに
  • 倒れていく艇に遅れて上半身が回転していくが
  • 途中から艇の回転を追い越して上半身が水中に没する
  • 水中で上半身が反転し(これがポイント)
  • 今度は上に凸の弧を描き
  • 腰が艇を先ほどとは反対向きに回転させる
  • それに引っ張られるように上半身が弓なりに復帰していく



GIFの6番目以降にみられる「弓状に反った身体」のバネの復元力が艇を回転させているのではないか?艇のなかの足は回転の支点になっている?
この「上に凸のバネ」が形成されるためには重りである頭が一旦深く水に沈み込まなければならないのだろう。









2024年6月7日金曜日

鍵はヘッドドロップにあり!(24/6/7)



艇が大きく傾いたときに腰を返せないのはなぜか。Ken Whiting氏の動画を見ていて気が付いた。僕が起き上がれないのは転覆したあとも頭を船側に残しているせいだ。
Ken氏の動画を見ると、
  1. 艇が傾き始めるとまず頭を船側に残し
  2. さらに傾くにつれて頭を艇に残しつつ鞭のしなりのように肩から水面に向かい
  3. そこで反対側に鞭をしならせて頭を激しく水面に打ち付けつつパドルを漕ぐ
  4. そして腰を回転しながら鞭のしなりのように腰、肩、頭の順に姿勢を戻していく
という流れ。で、僕が腰を返せないのは、
  1. 艇が傾き始めるとそれと一緒に頭も傾いていき
  2. 艇が90度以上に傾いても頭をその位置に維持するために腹筋と背筋が板状に固まっている
  3. 腰背部がガチガチに固まっているので腰を戻そうとしても戻らない
ということ。そしてこの鞭のような動きはローブレイスリカバリーの時も必須だ。
ハイブレイスリカバリーもローブレイスリカバリーも鍵はヘッドドロップにあり!
この理屈が正しいかどうか来週のスクールで試してみよう。













2024年6月6日木曜日

今年初めてのスクール(24/6/6)

千丈寺湖のダックファミリーカヌースクールへ。最初PAKAYAKで始めたがスプレースカートの後端をコクピットのヘリに据え付けるのにすごく難渋した。艇を傾けてドローストロークする練習。PAKAYAKはあるポイントを超えると一気に転覆する。この艇は一次安定性はよいが二次安定性はよくないと言われているわけがよくわかった。休憩後カヤックを丸底の艇に変えてローブレイスリカバリーのあとハイブレイスリカバリーの練習。船着き場の鉄骨を右手でつかみながら、あるいはパドルの右側を鉄骨に乗せながら、あるいは先生に艇を保持してもらいながら腰のひねりの練習をした。軽い傾きなら腰を返せるのに大きく傾くと腰を返せない。なぜだろう。