この動画を見てひらめいた。今回曲がりなりにもロールが成功したが僕のロールが「よっこらしょ」感があるのは上半身だけでロールしていたからだ。足から腰の返しに意識がいっていなかった。それはその時使っていたポロカヤックがあまりに窮屈で下半身の動作が制限されていたせいもあるかもしれない。
動画では野球の投球フォームがヒントだという。ただし投球フォームでは下半身が左に回転しているときにドローバックした右肩が遅れて(ねじれを戻すように)左に回転していくのに対し、ロールでは上半身がパドルを漕ぎながら右回転していきつつ下半身は左に回転していく。これは投球フォームとは逆だ。これがロールの習得を難しくしている要因の一つかもしれない。
と、書きながらまたひとつ思いついた。
セットからパドルを大きく円を描き始めるとき、「大きく」描こうとするとまず始めに上半身を左にねじっていく。このとき左膝は伸びて右膝が立って、これによってカヤックは左に回転し「復元」が始まる。そう、もうこの時点で復元が始まっているのだ。そしてパドルが大きく円弧を描いて水を掻くことでさらに艇は復元し、円弧の最終段階ではもうほとんど艇の復元は終わっている。そして上半身を左にねじって戻していくときに右膝が伸びて左膝が立って、これが艇の回りすぎを打ち消す「右回転」の力を作る。そして最終的に左回転の慣性と右回転の力が打ち消し合って艇が水平になる。で、この最後の瞬間に頭が起きていると重心が右に傾くことで右回転が増強されて再び沈没してしまうと。
いやこれは仮説だけど。
- 水中できちんとセット
- 右膝を伸ばし左膝を曲げる
- 右膝を曲げ左膝を伸ばしながら右腕を大きく振りかぶると同時に左肘を伸ばしていく(左のブレードが艇に当たらないため)。艇は向こうに傾いていき水面が自分の方に起き上がってくるのでそれを追いかけるように上体を起こしながら右のブレードは頭上を右回転し左のブレードは水面より上を回っていく。