2023年10月25日水曜日

Tucktecの返事と8フィートカヤックの組み立て(23/10/25)

 なかなか返事がこないので昨日催促のメールを出したら今朝方「全額返金する。8フィートも10フィートも返品しなくてよい」と。Tucktecという会社の誠実な対応に感激。天にも昇るうれしさだ。
さてではこの手元に残った8フィートと10フィートのカヤックをどうするか。返事を待っている間にいろんなカヤックを物色して、モジュラー式のカヤックでとても気に入ったのを見つけたので、返品を受け付けてくれたらこれを買おうと画策していたのだが妻は猛反対。8フィートの分だけでも壊れるまで使いなさいとお達しが出た。
それでまぁ裂けた10フィートの方は(可能かどうかはともかく)いずれ修理するとして8フィートの方はまだ中身を確認していなかったので箱から出して組み立ててみた。
いきなり船首から折り込もうとしても無理なのは10フィートの時に経験済みなので胴体のラッチを二つ三つレンチで折り曲げてロックしたあと船首を折り重ねようとしたらこの8フィート版もご多分に漏れず船首から手前の折り目が谷になろうとする。10フィートの時はこれを力尽くで山にしようとして裂けたのだった。そこでもう一度バラし、先に船首を合わせるようにしたら上手くいった。それにしてもラッチを引っかける作業は10フィートの時より手こずった。金具のオスとメスの位置が微妙にずれていて上手くはまらないのだ。船体の外側から押し込んだりしてなんとか引っかけることが出来たが左後ろのラッチだけがどうしてもダメ。金具のオスとメスの位置が大きくずれていて到底ハマる位置関係にない。ふと気が付くと折り返しの支点(二等辺三角形の頂点)が船底側にずれている。金具のオスメスの位置がズレているのはこれが原因だったのだ。船尾のラッチを外してから作業に取りかかったらようやく留めることが出来た。しかしその結果として左後部側面の船体には大きなえくぼのような凹みが出来てしまった。これはやはり船首と船尾を留めてから胴体のラッチを締めるという本来の作業順序を守らなかったせいだろう。しかし胴体のラッチを締めてからでないとどうにも船首と船尾のラッチは締められなかったのだから仕方が無い。それにしてもこのカヤックは組み立てに本当に難渋する。初回の組み立てはやっぱり1時間かかってしまった。ただ船体の横幅が広くて(71cm)足元が異様に広いのでカメラ機材を運び込むのに好都合ではあるのだが。それから舳先の留めバンドはいつもだらしなく外れているがこれは黒いフックに留めてからバンドを上の方向に引っ張り上げてやれば固定するということがわかった。

追記:
左後ろのえくぼ状のへこみを治すことに成功した。具体的には右後ろと船尾のラッチを外し、船を立ててえくぼを足のかかとで踏んで平らにし、ここが持ち上がってこないようにかかとで踏んづけたまま船体を手前に引きつつラッチを咬ましたらえくぼが出来ずに留めることが出来た。

さらに後日追記:
ふと思うのだがこれは紙の折り紙をするときに間違った折り方をしたために出来た折れグセを直すために、「間違った折れの起点を指で押さえておいて正しい起点で折れるようにしてやる」という行為と同じことをここで再現しているのではないか。
つまりこのTucktecのカヤックというのは手で折る「紙の折り紙」よりも20倍も大きくて、しかも紙ではなくて素材が高密度ポリエチレン熱可塑性プラスチックという特殊なポリマーなので何倍も硬いけれども、やはりこのカヤックの組み立て工程は「折り紙」なのだ。
だから「間違った折り方をしたために出来た折れグセを直すために、間違った折れの起点を指で押さえておいて正しい起点で折れるようにしてやる」という紙の折り紙では「何気なく」かつ「軽々と」やっている行為をこのカヤックでやろうとすると「右後ろと船尾のラッチを外し、船を立ててえくぼを足のかかとで踏んで平らにし、ここが持ち上がってこないようにかかとで踏んづけたまま船体を手前に引きつつラッチを咬ます」という、はなはだ大げさで、かつそれらを意識して行う必要があるわけだ。逆に言えば自分の身長が縮んで5cm位になって、自分の身長の何倍もある折り紙で鶴を折ろうとしたら大変苦労するだろうし各工程で様々なノウハウを駆使しなければならなくなるだろうということだ。







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